山武牧場 概要・歴史
到達至難の牧場跡
山武牧場(山竹牧場)は兵庫県洲本市の牧場。
相川源流のかなり山深い立地で、1968(昭和43)~1975(昭和50)年前後に造成されている。
大阪畜産会社が肉牛約200頭を飼育していたもので、観光施設でもあったらしい。
厩舎跡らしい建物が複数棟現存し、屋根に損壊が見られる。
1969(昭和44)年に閉鎖されたと言われているが、開設から間もない時期であり、また建物の損壊状況からもっと後まで使用されていた可能性が高い。同時で採集された甲虫の記録が1980年にあり、残されているブルーバードワゴンは1980年代以降、クレスタは71型で1985(昭和60)年頃以降のため、少なくとも1980年代後半から1990年前後までは現役であったと考えられる。
猪鼻ダムからのルートは進入できないが、南側(相川組集落)からの川沿いの古い山道には通行禁止などの掲示は見られない。
2022年時点で、厩舎跡はかなり劣化が進み、支柱が茶色く錆付き屋根が大きく損壊している。また複数の廃車が放置されている。
2022-06-16