旧・エイヨー食堂 概要・歴史
水沢区最古の洋食屋
旧・エイヨー食堂は岩手県奥州市にある近代建築。
1929(昭和4)年に建てられた2階建て建物で、竣工当時の客席の壁は黒色で、天井回り縁は金色を塗ってあったという。前面はコンクリートで洋風建築の造作を作り、後側は木造の日本家屋という看板建築である。東京に生まれ銀座で洋食屋を開いていた玉置覚太郎氏が、岩手県水沢で洋食店を始める際に、竣工間もない帝国ホテル(アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト設計で、1923年完成)の外観を取り入れようと大工棟梁に注文し、化粧漆喰で壁面を仕上げた美しい建物である。
1階に厨房と客席、2階に居住スペースがあり、2階は建物前面側の客席エリアの上に位置する。
カツレツなどの洋食のほかに手延べラーメンも提供していた。建物後部の厨房側の屋根には天窓がある。
2000年頃に閉業し、現在は(株)県南土地開発により管理されている。
(※参考:『いわて未来への遺産 近代化遺構を歩く 明治〜昭和初期』(岩手日報社、2003年9月))
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2025-01-28
2025-02-05