古河橋 概要・歴史
足尾銅山の鉄道道路併用橋
古河橋(ふるかわばし)は栃木県日光市の道路橋。足尾銅山関連施設跡の一つである。
同位置には前身となる木造の「直利橋」が1885(明治18)年に架橋されていたが、1887(明治20)年4月に焼失。これに代わる橋として1890(明治23)年6月に着工したが、同年8月22日に松木川が大洪水になり足場が流失した。同年10月26日に再開後は突貫工事により12月28日に竣功した。
松木川に架かる全長48.5mのアーチ橋で、翌1891(明治24)年には、鉄道道路併用橋として日本初となる単線の電気鉄道が敷設されている。
その後、道路橋に転用されて補強工事も行われていたが、老朽化に伴い南側に新古河橋が1993(平成5)年に架設されたため、現在は歩道橋として整備・保存されている。橋の入り口に柵が設けられ立ち入り禁止となっている。
日光市指定文化財、国の重要文化財に指定されている。土木学会による「近代土木遺産2800選Bランク」にも選出されている。
2017-09-25
2022-11-09