Ｋ邸昭和の4～5年に建てられ、昭和26年に移築されたという洋館です。もともとは医院として使われていた建物ですが、赤い屋根と薄いブルーの下見板、中央のアーチ窓など、とてもメルヘンチックな外観となっています。特に、ギャンブレル屋根とよばれる勾配が2段階になった大きな屋根は、2段目で緩やかな曲線を描いて建物を一層愛らしくみせています。Data所在地：茅ヶ崎市構造：木造1階設計：(壁島美明)施工：大沢某(厚木の大工)建築年代：昭和4～5年(C) 近代建築アーカイブクラブ　All Rights Reserved.

　初冬の神奈川、茅ヶ崎をゆく。１３階建ての巨大なマンションの足元にあるこの建物は昭和４～５（１９２９～３０）年に建てられた旧産科医院の建物でした。　グーグルのストリートビューで現状を事前確認した時には曇り空と相俟って「荒れ木立の中の廃医院」といった趣でしたが、冬の太陽に照らし出された建物にはかつての役割と同じく生命の息吹が感じられる暖かなものでした。　　神奈川県茅ケ崎市共恵　　１１年１２月上旬

ここに昭和４～５年に建てられ、昭和26年に移築されたとの情報がありました。

　緑の中に眠る旧壁島医院のギャンブレル屋根の洋館風建築。1930年頃に厚木河原口に建てられた建物を移築したものらしい。木々に埋もれているが，綺麗に保存されている。