ホテル・メモワール2 概要・歴史
王冠ゲートの廃ホテル
ホテル・メモワール2(メモワールII)は千葉県香取市(旧・佐原市)のホテル。
10棟ほどのコテージから構成されるホテルで、1979年9月~1983年5月に開業している。
電話帳には2000年まで「シャトー原宿」、2001~2018年まで「ホテル・メモワール2」として記載されている。
また2007年頃からほとんど変化のないweb1.0的な公式サイトが2021年まで残っていた。公式サイトには四十八手が記載された「自習室」などのページがあり、「閑静な北総の大地にお二人の愛を育む素敵な空間を御用意致しました」などのコピーがある。部屋番号は21号室~30号室と、この手のホテルにしては珍しく4や9の忌み数が避けられていなかった。このページはリフォーム会社制作の地球温暖化防止関連サイトの一部で、このリフォーム会社が経営元だったらしい。
2012年の空中写真に対し2015年時点では屋根の損壊が進んでいるように見えるが、2019年時点でも営業していたらしい。少なくとも2021年までに閉業している。
2024年2月時点で現存し、多くのコテージで屋根が損壊している。コテージの一部には閉業後に入り込んだ者が飲食などを行った跡がある。また一部のコテージには火災跡があり、屋根が壊れて完全に青天井になっている。王冠に「メモワール」と書かれたゲート、給水塔や「ブラックライトファンタジー」などの色褪せた看板が残っている。
また南側の隣地には1990~1992年に扇形に小さな建物の並ぶ施設が作られ、2005~2012年に解体撤去されている。跡地に「カラオケ無料」「唄い放題」「室料1時間900円」と書かれた看板がかろうじて残っていることから、ここにもホテルかレンタルルームのような施設があったらしい。「メモワール2」の部屋番号が21号室から始まっていることから、かつてここに同一経営のホテル一部があった可能性がある。