スマラン事件犠牲者慰霊塔 概要・歴史
白い供養塔
スマラン事件犠牲者慰霊塔(鎮魂之碑)は群馬県利根郡みなかみ町にある慰霊塔。三峰山の山麓に位置する。
スマラン事件とは、太平洋戦争終結直後の1945年10月にインドネシアのジャワ島スマランで起きたインドネシア軍と日本軍の武力衝突である。日本軍保有の武器引き渡しを巡って生じた騒乱で、インドネシア側に1000〜2000人、日本側に200人以上の死者・行方不明者が出た。
慰霊塔は白い八角錐状で、周りには多くの仏像のほか、ヒンズー教のものらしい神像などが配されている。また周辺には講堂や管理棟など小規模な建物が複数ある。
側面にある「鎮魂之碑」の書は官房長官時代の小渕恵三によるもののため、1987~1989年に建立されたと考えられる。
2014年時点でやや管理が行き届いていない様子で、仏像などが雑草に半ば埋もれている様が確認されている。
2023年時点で現存する。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2023-12-05