ニャロメの塔 概要・歴史
自殺志願の女子生徒を男子生徒が殺害
ニャロメの塔は、三重県伊勢市の虎尾山(とらおやま)頂上にある明治聖代戦役記念碑の通称。
虎尾山、通称「砲台山」一帯は戦前に「虎尾山遊園地」として整備されており、記念碑はその一環で皇国史観教育に基づき建てられたものらしい。碑面の字は東郷平八郎の筆による。
昭和40年代に何者かにより『もーれつア太郎』に登場するニャロメの落書きをされたことから、「ニャロメの塔」と通称された。
長らく廃墟化していたが、虎尾山が2010年公開の映画『半分の月がのぼる空』の舞台として登場したことから一躍注目を集めた。恋愛の聖地として訪れるファンも現れ、ファンによる寄せ書きノートが設置されている。
2015年9月28日、同所で高校3年の女子生徒が同級生の男子生徒に殺害される事件が起きた。女子生徒には自殺願望があり「18歳までに死にたい」と語っており、男性生徒は女子生徒の願いを聞いて殺害したという。
登山道には、『半分の月がのぼる空』の聖地として巡礼者向けの案内看板や絵馬がある。
記念碑の裏には作中に登場した宮沢賢治の作品、「感想ノート」が詰められたアクリルボックスが置かれている。また2015年に起こった殺人事件に際する献花やドリンクなども見られる。
2012-04-04
2024-09-09