善知鳥キリシタン洞穴(隠れ切支丹洞窟) 概要・歴史
善知鳥キリシタン洞穴(隠れ切支丹洞窟)は秋田県仙北郡美郷町にある洞窟。
善知鳥地区のキリシタンたちが利用した礼拝堂を兼ねた隠れ家であったという。洞窟はL字型で、奥行き10mの部分で左に曲がり、さらに5mの奥行きがある。
1952(昭和27)年に千屋村中小森の坂本龍太郎氏の土蔵から1704(宝永元)年作成の真昼山と善知鳥地区の山系地図が発見され、この地図にあったハゲという印を元に行われた実地調査で見つかった。
善知鳥集落は南部藩(現在の岩手県中部)へと通じる交通の要所であり、「イエズス会年報」によれば、1624(寛永元)年8月16日仙北善知鳥のキリシタン13名が殉教したとある。
隠れキリシタンの集落があったとされている。かなり分かりにくい箇所にあり、入口屋根は積雪により損傷している。
案内板が設置され、歴史的遺構として管理されている。
また美郷町は「かまくら発祥の地」と言われている。
2015-06-30
2021-04-01