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これは「世にも珍しい」と見世物小屋の売り文句ほど誇張するものではないが、今となっては非常に珍しい物件である。高度経済成長の最中に消えた「スターハウス」、その嘗ての栄光の残滓に跪く。その姿を目にしたのは久能海岸へ自転車で繰り出す最中であった。基本的に大通りを避けたくなる体質の僕は、いつもあくびしてりゃ通り過ぎるような風景の住宅街を行く。すると、存在感のある無機質なコンクリートが聳えていた。それこそ、「スターハウス」だったのだ。名称は「片瀬製材社員寮」のようだ。付近にある株式会社片瀬製材の社員寮として使われていたらしいが、青海と蒼天を見紛うほど空は青一色にも拘らず洗濯物が干されていないことを見るに、現在は使われていないようだ。後に調べたところ、2016年頃までは使われていたようだった。なお、写真はこの一枚しか撮っていない。愚かにも、通った時にはスターハウスだと気づかなかったからね。撮った物件の位置情報は基本的にまとめるから、そこで発覚したのだよ。