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四国の東南端に位置する室戸岬にあるコンクリート会社※1の廃墟。「企業組合」とは聞き慣れない名前だが、要するに中小企業の一種だと考えてよい。世の中の企業がほぼ株式会社と有限会社で占められる中、この形態を取る企業の割合は零コンマ数%の世界であり極めて稀である。事務所に掲げられていた品質管理の合格証の有効期間は平成17年(2005)3月31日までであったが、強度試験の報告書はその日付以降のものも残されていた。また、廃墟内のカレンダーはどれも平成18年(2006)のものだった。以上のことから、操業停止年は平成18年(2006)と考えるのが自然だろう。2. 内部探索コンクリート製造用の骨材(砂利)置き場。写真では見えにくいが向かって左側にここへ通じる坂道があり、そこを通じて砂利を運んでいたようだ。ほぼ消えかかってしまっているが、置き場に掲示されたパネルには一文字ずつ「室戸生コン(企)」と書かれているのがかろうじて見える。