仏崎崖壁の南無妙法蓮華経 概要・歴史
仏崎崖壁の南無妙法蓮華経は大分県大分市八幡に残された文字。
かつて難所として知られた仏崎付近には化け物が出るという噂があり、1824(文政7)年、駄ノ原にあった西光寺の僧が崖壁に「南無阿弥陀仏」の大文字を刻んだという。仏崎の名はこの経文字に因むと言われる。
なお、この文字は明治時代末期に日蓮宗を信仰する大分市竹町の商人が自費で書き直している。
更に現在は「南無妙法蓮華経」「交通安全」「萬民快楽」の文字や日月らしい2つの円が残っているが、「交通安全」が含まれることなどから、戦後に修復されたものと推測される。
文字の足元には卒塔婆が複数あり、書かれた内容から、仏崎公園にも慰霊碑のある1961(昭和36)年の別大電車埋没事故や、交通事故の犠牲者を慰霊するためのものらしい。
廃墟ではない。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2022-01-06