http://tomhet.doorblog.jp/archives/58034642.html
まるで夫婦の如く仲良く並んで海を眺め続ける大型廃墟が二つ。其の、敷地が広大な方、雄の廃ホテル。何処までも広がる美しい海を望む高台で周囲を森に囲まれ、自身も植物に飲み込まれつつある、政府登録国際観光旅館の巨きな骸。巨大 × 迷宮 × 暗闇 × 荒廃 × 黴地獄!「白樺湖グランドホテル」と「ホテル 甚五郎」と「下田グランドホテル」を混合して奥志摩の潮風で味付けしたかの様な其の糜爛の巨躯は悍ましき不衛生ダンジョン。青い海と青い空の狭間で激しく荒廃する歪の存在、腐敗の殿堂、此れが廃墟「奥志摩観光ホテル 南風荘」である。