セット・エギュン駅(ラ・グート・ドー) 概要・歴史
環境活動家の拠点となった駅跡と貨車
セット・エギュン駅(Cette-Eygun)はフランスのピレネー・アトランティック県にあった鉄道駅。
ポー・カンフラン鉄道(Pau–Canfranc railway)の駅だったが、1970年の廃線により廃駅となった(ポー・カンフラン鉄道(Pau–Canfranc railway)についてはカンフランク国際鉄道駅を参照)。
ポー・カンフラン鉄道の一部であり、ピレネー山脈の下を抜けるソムポート鉄道トンネル( Somport railway tunnel)への反対活動で知られる環境活動家エリック・ペテティン(Éric Petetin)が、1984年に廃駅となった駅跡を取得、ラ・グート・ドー(La Goutte d'eau、「水滴」の意)と命名してハイカーズ・ホテルとして運営した。エリック・ペテティンはトンネル建設への妨害行為で14ヶ月の禁固刑を言い渡されるが、1993年にミッテラン大統領から恩赦を受けている。
エリック・ペテティンは敵対者の標的となり、ラ・グート・ドー施設の一部に改装されていた貨車は1992年に放火被害にあい、2005年には最後の居住者が退去させられている。
落書きだらけになった貨車跡が残る。
2016-10-02
2022-08-11