緑水園(山代温泉) 概要・歴史
従業員寮だけでも大型な温泉旅館跡
緑水園は石川県加賀市の山代温泉にあった旅館。
1963年時点で前身となったらしい建物が確認でき、その後増築に増築を重ねて地上6階地下1階、全47室300名収容の大型ホテルとなった。斜面に立地するため5階がフロントになっている。
1階にはクラブ「華の館」や和食コーナー「赤ちょうちん」、ゲームコーナーが、2階は大宴会場、3階には中広間(比叡・白馬・穂高)、炭火宴会場(酒処・いろり)があり、宴会広間が合計5室あった。ほかに従業員寮らしい建物も備えていた。
「JTBの旅ノート17金沢・能登」(JTB、1995年1月)には「81室」「全客室から七尾湾一望」「300本の松林に囲まれ館内数寄屋風」と紹介されている。
2001年に閉業した後、暴走族のような若者がたむろしガラスの破壊、落書きなどの行為を行い問題となったが、県外に住む所有者が侵入防止策等を取らないことから、行政代執行により階段が撤去された。
2014年時点で建物屋根上に苔が生え、全体に蔦が絡まっている。
2019年11月時点で入り口はベニヤで封鎖されているが、ガラス越しに窺える室内にも多くの落書きが見られる。2023年9月時点でさらに経年劣化や人的破壊が進んでいる。
2024年8月時点で外観上の大きな変化はないが、玄関と隣接するプレハブ建物の入口や正面玄関などにベニヤ板が追加されている。また付近を公園を整備する計画らしく、バリケードが設置され置かれ近づけなくなっている。
2024-09-05