ホテル百万石(山代温泉) 概要・歴史
「ウム!不言用(いうことなし)」
ホテル百万石は石川県加賀市山代温泉の大規模旅館。
1907年創業の老舗で、『能登半島 金沢周辺北陸温泉郷』(新保辰三郎、実業之日本社、1961年)には「37年1月1日開館」との広告が掲載されており、ホテルとしては1962(昭和37)年にオープンしたらしい。全226室と同温泉最大級の温泉旅館だった。
静岡県伊東市の「まぼろし博覧会」には、1970年代頃のものらしい同ホテルの広告が展示されており、「北陸へいらっしゃい」「50,000㎡の水と緑の大庭園」のコピーがある。丸い噴水や数寄屋造りの離れがこの時から存在していたこと、また当時はボウリング場や「リオのカーニバル」というショーがあったことがわかる。武将のイラストが「ウム!不言用(いうことなし)」と言っているのがユニークである。
『JTBの旅ノート17金沢・能登』(JTB、1995年1月)には「遊びの天国お祭り広場」「最高級の数寄屋別館」「御殿風大浴場有」と紹介されている。本館と別館があり、「本館の大浴場は男女閣(ママ)1200㎡の広さ」で「全室が日本庭園に面し」ていたという。別館は1泊55,000円からと高い価格設定だった。
『J GUIDE 温泉・宿ガイド 北陸』(山と渓谷社、2000年11月)では、庭園、本館と別館「梅鉢亭」のほか、ジャグジーやプールのあるクアハウス「スパ百万石浴殿」が紹介されている。
2012年より休業。
2018年12月に「みやびの宿 加賀百万石」「加賀百万石 別邸・奏」としてリニューアルオープンしており、廃墟ではない。
改装・転用・リニューアルされています
2024-11-08