岩美鉱山 概要・歴史
岩美鉱山(いわみこうざん)は鳥取県岩美郡岩美町にあった鉱山。荒金鉱山(あらかねこうざん)とも呼ばれる。
698年にここで採掘された銅鉱が文武天皇に献上されたとの記録があり、記録上では日本最古の銅山となる。
近代に入り、1889(明治22)年に銅の露頭が発見されてから大きく発展、1926(大正15)年には山陰本線岩美駅と岩井温泉・荒金鉱山を結ぶ岩井町営軌道が敷設された。一方で、鉱山から流れ出た鉱毒により小田川の汚染が進んだ。
1943(昭和18)年9月10日に発生した鳥取地震により、大量の鉱泥を集めていた堰堤が決壊し、65名が犠牲となっている。
1955(昭和30)年11月15日に閉山。
現在も坑排水処理事業が行われており管理されている。大切坑入り口から200mまではコンクリートで補強整備されており、予約をすれば坑内を見学することもできる。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2022-05-20