ホテル・シャトー 概要・歴史
カラオケボックス、ホテル、信販会社、弁当店が連なる
ホテル・シャトーは岡山県浅口市のホテル。国道2号線沿い、JR里庄駅と鴨方駅の中間ほどに位置する。天満屋(デパート)、岡山自動車大学校、アマノフーズ(インスタント味噌汁で有名)工場等大型建築物が軒を連ねる通りである。
1979~1985年に開業。
平屋建て建物複数棟から構成され、全10室程度の規模であったと推測される。
閉業時期不詳ながら、2014年1月時点で裏手の自動車入り口ゲートが大きく歪んでおり、外観上は閉業しているようにも見える。一方で同時点でも駐車車両が見られ、営業していた可能性がある。ネット上にも情報が残っていることから、2010年代まで現役であった可能性が高い。
国道2号線沿いに、隣接する「カラオケイエローBOXいろは」の黄色く塗られたカラオケ用コンテナ、「HOTELシャトー」「女性サウナ」「弁当」と書かれた巨大看板、「浅口信販」の看板の残る建物、店舗跡と見られる建物が並ぶ。コンテナ群の背後にはホテルのフロント及び事務所があり、その横から宿泊棟が裏を流れる川沿いに並ぶ。自動車用の入口は川の側に開いており、利用者は2号線から一旦川の流れる裏道に入り、宿泊棟に駐車したのち受付を行うシステムと見られる。
巨大櫓に看板が並んでいたことから、ホテルと弁当店は系列関係にあったと思われるが、「カラオケイエローBOXいろは」との関係は不明である。
「カラオケイエローBOXいろは」受付事務所のの背後にも建物があったが、2019年6月以降10月までにコンクリート製の階段と壁の一部を除いて同じく撤去されている。この建物の用途は不明だが、換気扇跡のようなものが壁面に多数あることから、弁当の調理工場ではないかと思われる。
2019年11月時点で、コンテナ群背後の敷地に運搬用と見られる軽トラックが1台、右側のコンテナの背後に乗用車が2台(「調理工場」があった際には隠れて見えなかったと思われる)、さらに巨大看板との間に乗用車がもう1台放置されている。
巨大看板は「弁当」部分の外板が剥離し、何故か竹が十数本立てかけられている。看板横には「浅口信販」の建物があるが、歩道に面した側には「頭上注意」の注意書きの貼られたバリケードが設置されている。
「浅口信販」と隣のガソリンスタンドの間にはもう一軒三角屋根の比較的大きめの建物があるが、入口上に3基のスポットライトが見られることから何らかの店舗跡と思われるが、「かまどや専用」と書かれたコンテナ(カラオケ用と同じ)が近接することから「弁当」の販売所ではないかと思われる。
ホテル入口(利用者用)前には看板と共に軽トラックが放置されている。宿泊棟はテント部分に大きな破れが数箇所見られるものの、建物自体にはガラス等の破損等は見られない。敷地内には樹木、植木鉢に植えられた花卉類が多数あるが、どれも手入れがされており、頻繁に見回りが行われていると見られる。敷地に近接している家屋があり、所有者住居である可能性がある。
朽ちた状態で長い間残っていたが、2022年初頭から解体された。