川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)は、千葉県千葉市中央区川崎町にあった貨物鉄道。 川崎製鉄は....

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名称 川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
住所 千葉県千葉市中央区
種類 廃線・鉄道駅
千葉県の廃線・鉄道駅
スコア
★★★★★★★ 25
現況 現存
評価 ■■
画像 photos 川崎製鉄千葉製鉄所専用...の写真

川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線) 概要・歴史

レールや信号機、設定盤などの遺構が残る

川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)は、千葉県千葉市中央区川崎町にあった貨物鉄道。

川崎製鉄は現在のJFEスチールの前身となる製鉄企業で、1951(昭和26)年に同町に千葉製鉄所を建設した。製鉄所で生産された鉄鋼や物資を輸送する都合から工場と千葉貨物ターミナル駅、蘇我駅、京葉臨海鉄道方面と接続する専用線が工場敷地内に網目のように引かれていた。川鉄専用線は1976(昭和51)年以降に引かれたものと推測される。

その後トラック輸送が本格化したことにより専用線は徐々に衰退、川鉄専用線も1986(昭和61)年1月21日に廃止された。

廃線後、蘇我駅~千葉ターミナルの一部区間は道路に転用されている。

1990(平成2)年頃までは多くの区間でレールが残っているのが確認できたが、2010(平成23)年までにほとんどの場所でレールが撤去され、商業施設や公園などに転用されている。

2022年9月時点で国道357線の対岸に位置する一部区間でレールや信号機、設定盤など専用線の遺構が見られる。

またゴルフ場の南側には線路跡と当時使用されていたらしい倉庫、送電塔が残されている。倉庫には「JFE東日本」の看板が設置されているため、専用線廃止後も使用されいたものらしい。送電塔は高圧線が外された状態で一部に蔓植物が繁茂している様子が確認できる。

また国道357号から3灯式信号機、入替信号機が確認できる。倉庫付近はバリケードで封鎖されている。

川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線) 画像

川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)(2022年9月)
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)(2022年9月)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
倉庫跡
倉庫跡
©東風東雲
送電鉄塔
送電鉄塔
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
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「川崎製鉄株式会社」
「川崎製鉄株式会社」
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
車上転換装置
車上転換装置
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
「車転電源」
「車転電源」
©東風東雲
「電力用マンホール」
「電力用マンホール」
©東風東雲
「動力部」
「動力部」
©東風東雲
「A列車入線設定盤」
「A列車入線設定盤」
©東風東雲
入替信号機
入替信号機
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲
川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線)
©東風東雲

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川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線) ストリートビュー・空中写真

川崎製鉄千葉製鉄所専用線(川鉄専用線) 関連ブログ・参考リンク

川崎製鉄専用線・残存軌道跡 : 奥ゆかし廃探索記
http://obsolete-transport.lalulintas.net/KawasakiSeitetsu.html
 川崎製鉄(川鉄)は、現在のJFEスチールの前身である製鉄企業であり、同社は1951(昭和26)年に千葉市内の沿岸に「千葉製鉄所」を建設しました。以降千葉製鉄所は、高炉を持つ銑鋼一貫の大規模製鉄所として鋼板を主に生産していました。そして重い鉄鋼をはじめ、さまざまな物資を輸送する都合から蘇我駅や工場周辺に隣接する千葉貨物ターミナル駅、京葉臨海鉄道方面と接続すべく、工場の敷地内には引き込み線(すなわち専用線)が文字通り網目のように引かれました。また、1975(昭和50)年には京葉線が蘇我まで開業しましたが、開業時に都川信号場~蘇我間が未完成であったことから、なんとその周辺に延びていた川崎製鉄専用線を京葉線の全線完成まで国鉄が借用するという事件(?)も起きました。
川崎製鉄千葉製鉄所(現JFEスチール東日本製鉄所)専用線(2010/12/16)① - 八島廃路 ~日本の廃線・...
http://nihonhaikei.blog.fc2.com/blog-entry-7.html
房総方面から国道16号線を上り帰宅中、僕は気付いてしまった。水路向こうにケーズデンキ。その手前に何故か意外な『アレ』があったのである。果たしてこの画像からあなたは気付けたか?・・・お分かり頂けただろうか?『鉄道信号』があるのである。
川崎製鉄千葉工場専用線
http://tks-departure.sakura.ne.jp/kawasakiseitetu.html
川崎製鉄千葉工場専用線千葉県千葉市中央区には現在も広大な「JFE日本スチール東日本製鉄所」が存在しています。その一画に緑豊かなスポーツ公園と商業施設があるのですが(下写真青印)ここも以前は工場でした。この工場地帯一帯には蘇我駅から続いていた書き込めない程の専用線が張り巡らされていましたが現在は全へ廃止されてしまいました。その廃止された線路が一部残っているので調査してみたいと思います。
蘇我駅周辺鉄道遺構川崎製鉄専用線跡を歩く♪(JFE専用線跡、蘇我運輸区、千葉県千葉市中央区今井) - う...
https://www.utachan.com/entry/2021/12/23/233820
元京葉線千葉貨物ターミナル駅への貨物暫定経路となっていた川崎製鉄専用線跡を徒歩で観察♪
京葉臨海鉄道⇔川鉄専用線 : Keiyo Resort Transit Co.,
https://keiyores9.exblog.jp/17187369/
かつて、京葉臨海鉄道は川鉄専用線と村田貨物駅(現在の千葉貨物駅)と、また千葉貨物ターミナルは蘇我駅から川鉄専用線経由で結ばれていました。後者は1986年1月21日に廃止されたのは雑誌などでも明示されていたのですが、前者がいつ廃止になったのかが判りませんでした。そこで、折角の機会でしたので、係の方に伺ったところ、「詳しい方がいるよ」と紹介された方が、かなり面白いお話を伺う事が出来ました。廃止は1990年ごろ、ダイヤは村田貨物駅を18時ごろ出発し、20時ごろに戻ってきた、川鉄専用線との貨車の引き渡しは川鉄側が構内機関車で、そこからは京葉臨海鉄道のDLで行っていたとのことで、川鉄の構内に京葉臨海鉄道の機関車が乗り入れたわけでも、川鉄の構内機関車が村田貨物駅に来たわけでもなかったそうです。財源(=積荷)は、鉄製品ではなく、アルミナ。鉄の製造によって生まれた副産物だったらしく(文系なのですみません)、到着駅は大糸線の信濃大町駅。到着貨物はその方がご存じの限り、定期的なものはなかったそうです。