足地蔵尊蒼天 概要・歴史
毎日歩くことが健康の源
足地蔵尊蒼天(あしじぞうそんそうてん)は千葉県茂原市の私設宗教私設。
道路から一段高い立地に平屋建て一部2階建ての白い民家風建物があり、周りに巨大な絵がたくさん掲げられ、コンクリート吹き付けの擁壁にサンスクリット語のような文字が書かれている。
道路脇には足型の中に彫られた地蔵とウッドデッキがあり、そこから階段を上がった敷地内には複数の足地蔵や美術作品などが展示されている。
「人は年をとると足から衰える」「毎日歩くことが健康の源」との考えから、造園土木業を営む男性が2010年4月に設置したもので、「《足地蔵尊蒼天》は、はるか上古代日本民族の言葉に習うと、《アメノアシツチクラノミコト》となり、《天から授かった足脚は、生命体の維持を自由自在にし、働きの要となる大事なもの》を象徴し、現したものとなります」
「はるか太古より今日まで、私達へと生命を繋ぐため、脈々と歩き続けてきた《御足脚(ミアシ)》に、深い感謝の念と共に思いを馳せてみてください」の説明の掘られた石碑が据えられている。
敷地内には他に「ヨミカエル足湯」や、鳥居前の階段が途中までしか作られていない「神明稲荷」がある。
なお、2012年時点では擁壁の文字がなく、巨大絵画が設置される場所には立憲民主党議員のポスターがびっしりと貼られている。この時点で既に地蔵尊自体は設置されているが、文字や絵画などはその後に順次増設されたものらしい。
2016年発売の「ワンダーJAPAN 日本の不思議な《異空間》800」に詳細不明の宗教施設として紹介されたことでB級スポットとして注目を集めた。
その後2018年頃には階段脇に雑草が生え始め、2020年3月までに巨大絵画のいくつかが剥落、管理の行き届かなくなった様子が窺える。
2022年11月までに絵画のあった場所は完全に蔦に覆われ、道路からは建物も一部しか視認できない状態になっている。
2024年2月時点で現存するが、夏季は全体が草藪に覆われ立ち居もままならなくなっている。石造りの展示物は一部が撤去されているものの他はそのまま現存している。