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個人的に“廃発電所が好き”ということもあり(笑)、九州ヘリテージでは今までに廃止された水力発電所を幾つも紹介してきましたが、今回紹介する藤本発電所はその中でも最新、今年の3月に廃止されたばかりの水力発電所です。藤本発電所 2010年8月29日撮影 昭和29年12月、戦後の電力不足の中で熊本県八代市(旧坂本村)の球磨川に藤本発電所が完成。藤本発電所の取水施設として翌年3月に重力式コンクリートダムの荒瀬ダムも竣工します。熊本県企業局のWebサイトによれば、荒瀬ダムと藤本発電所とは約600mの導水トンネルで結ばれており有効落差は約16m。2機の発電機で最大出力18,200kw、年間供給電力は約74,66万7,000kwhを発電していました。完成当時は熊本県初の大規模なダムということで、ダム湖と合わせて観光地として随分賑わったといいます。私の母も子どもの頃に学校行事として見学に行ったと言っていました。