坂本隧道・西日本製紙工場 概要・歴史
西日本製紙工場は、熊本県八代市にあった製紙工場。
1898(明治31)年に東肥製紙株式会社として操業開始。九州では初めての近代的製紙工場だった。
1933(昭和8)年に富士製紙とともに王子製紙に合併。戦後の1949(昭和24)年に王子製紙は解体されたが、坂本工場は十條製紙(現・日本製紙)に継承された。
1966(昭和41)年12月、十條製紙坂本工場は閉鎖されるが、翌年に西日本製紙株式会社の工場として再稼動。
1988(昭和63)年に西日本製紙株式会社として閉鎖された。
工場本体は解体されているが、エンドレスと呼ばれるトロッコ軌道やJR肥薩線坂本駅へ接続されていた引込み線跡、引き込み線にあった坂本隧道などを見ることができる。
工場跡地は2008(平成20)年より「くま川ワイワイパーク」として整備され営業しているが、遺構は残されている。
また、工場付属の水力発電所の深水発電所(大正10年竣工)と鮎帰発電所(明治42年竣工)はほぼ操業当時のままの姿で現存している。
2011-11-14
2024-06-18