東大沼町の廃屋群 概要・歴史
トンネル、廃屋、パチンコ店跡
茨城県日立市東大沼町1丁目にある廃屋群。
防空壕跡のようなトンネルの向こうに、複数の廃屋が残っていた。
日立製作所などの工場を擁した同地周辺は、太平洋戦争末期に米軍の艦砲射撃を受けたため、防空壕跡が多く見られるが、この洞窟はトンネル状に貫通しており、用途不明となっている。
2007~2010年頃には塞がれないまま子どもの遊び場になっていたが、2011年3月の東日本大震災以降にホームレスが居住し始め、トタンのドアが設置された。このホームレスもいつの間にか姿を見なくなったという。
トンネルの先にある住居群は1970年代より確認でき、2005~2007年頃に最後の居住者が去って無人化したらしい。
その後は草むらに不法投棄が見られたり、外飼いの犬が繋がれないまま放たれ、置き去りにされたこともあったという。
一番南側の建物は2012~2014年に解体され、跡地は駐車場となっている。
2019年10月時点で、少なくとも一番北側の1棟は草木に埋もれながら残っている。
隣接するパチンコ金馬車日立南店の駐車場として利用されていた部分は、同店が2017年3月に閉業したことで空き地となっている。パチンコ金馬車日立南店の建物は2019年10月時点で綺麗な状態で現存し、一部にわずかな落書きが見られる。
2022年時点でパチンコ店跡と1棟の廃屋が現存し、一帯が猫の棲み家となっている。
2012-03-11
2022-07-29