修善寺ニューキャッスル 概要・歴史
伝説の廃墟
修善寺ニューキャッスルは静岡県伊豆市にあったホテル。
高度成長期らしい重厚な8階建てモダニズム建築で、1963年11月に設立された株式会社修善寺ニュータウンにより、修善寺ニュータウンの一施設として開設された。建物自体は1967~1976年に建設されている。観光ホテルとして営業し、企業の研修施設などとして使われていたという。
往時のパンフレットやソノシートに「株式会社修善寺ニュータウン」のマークおよび表記がある。なお、ソノシートには「修善寺ロイヤルコテジ」というマンションタイプの貸別荘も紹介されている。
1974(昭和49)年に同ホテルの買収問題が取り上げられており、それから遠くない1970年代末か1980年代初頭頃には閉館したらしい。
その後非常に荒れた状態となり、心霊スポットなどとも噂された。山頂にそびえるコンクリート建築が話題となり、「伝説の廃墟」などとも呼ばれた。建物そばには焼け焦げた送迎バスの廃車もあった。
2000年頃に解体された。
(※参考:『不動産年鑑 1969年度版』(住宅新報社、1968年)、『全金同盟30年史 : 民主的労働運動の構築と大金属産業組織への総結集』(全国金属産業労働組合同盟、1982年1月))
解体され現存していません
2011-10-28
2024-09-05