静洋閣 概要・歴史
静洋閣は静岡県熱海市にあった旅館。県道107号沿い、網代温泉に位置する。
4階建てほどの中規模建物で、1階には「クラブ・シーレディ」が併設されていた。1970年前後頃の開業と推測される。
『交通公社のエースガイド伊豆・箱根・富士』(日本交通公社、1987年)では「眺望露天風呂オープン」「4階の展望風呂は随時入浴可」「3階、25室」と紹介されている。
電話帳では2011年まで記載があり、2011年前後に閉業したらしい。なお、東京にも営業所があったようだが、こちらは営業中の2002年までで記載が途切れている。
2018年時点でバリケードと監視カメラが設置され、売物件として管理されている。
2025年2月時点で現存し、外観上はほぼ変わらず、外壁やガラスやタヌキの置物にも損壊などは見られない。駐車場にナンバーがないスクーターが停められている。
なお、玄関ガラスにトラベラーズチェックのステッカーが貼られているが、日本ではトラベラーズチェックの発行は2014年3月末に終了している。なおかつ、このステッカーに記された対象銀行は「東京銀行(現:三菱UFJ銀行)」「住友銀行(現:三井住友銀行)」「富士銀行(現:みずほ銀行)」「三井銀行(現:さくら銀行)」と、どれも合併等で名前が残っていない銀行ばかりである。三井銀行が最初に合併で改称したのは1990年のため、それ以前の昭和期のステッカーらしい。
2016-10-31
2025-02-13