磐光ホテル(磐梯グランドホテル、磐光パラダイス) 概要・歴史
焼け落ちたパラダイス
磐光ホテルは福島県郡山市にあったホテル。磐梯熱海温泉に位置する。
元々不動産会社であった磐梯観光株式会社が1963(昭和38)年頃に町外れの旅館を買収してホテル業に進出。
1965(昭和40)年に鉄筋コンクリート4階建ての「磐光ホテル」本館が完成、その後新館・別館などが次々に建設され、1968(昭和43)年5月には、キャバレー・温水プール・映画館・こどもの楽園などを備える鉄筋コンクリート3階建てのレジャー施設「磐光パラダイス」、同年9月には「ホテル・ニュー磐光」が隣接地に作られ、一大レジャー宿泊地となった。
1969(昭和44)年2月5日ホテル大広間から出火し、ホテルと磐光パラダイスほか全体に燃え広がり、最終的に死者31人負傷者41人の大火災となる。これは、1980(昭和55)年11月20日の川治プリンスホテル火災(死者45名)まで、宿泊施設火災による日本最大の死者数となった。
ホテルは解体、その後名古屋鉄道により買収されたうえで「磐梯グランドホテル」として再スタートを切る。娯楽場磐光パラダイスも再建されて営業を続けていたが、2000(平成12)年にホテルともども閉鎖され、旧磐梯グランドホテル・旧磐光パラダイスとも解体された。
跡地は再開発されている。
解体され現存していません
2023-12-14