津具鉱山 概要・歴史
津具鉱山は愛知県北設楽郡設楽町(旧・津具村)にあった鉱山。大桑鉱山とも呼ばれる。
1572(元亀3)年に武田信玄により金採掘事業が始められる。この遺構「信玄坑」は史跡として管理されている。
1894(明治27)年に新たな鉱脈が発見され、再び本格的な採掘が開始される。1934(昭和9)年に津具金山株式会社が設立され、同年、国の重要金山に指定された。
1941(昭和16)年に太平洋戦争が始まると、鉄、銅、マンガンの需要が高まり金不況に陥ったが、津具鉱山では輝安鉱が採掘されアンチモンが生成された。輝安鉱は1938(昭和13)年から1955(昭和30)年まで採掘された。
1957(昭和32)年、資源枯渇により閉山(1966年4月とも)。
最終的な経営元はは津具鉱業株式会社で、日本で最も古いアンチモン鉱山であった。
坑口跡、ズリ跡が残る。
2018-01-17
2023-02-26