別府鉱山 概要・歴史
別府金山
別府鉱山(別府金山)は大分県別府市にあった鉱山。現在の「別府ラクテンチ」北付近に位置した。
1897(明治30)年頃、木村商事株式会社の木村久太郎が別府に療養に訪れた際に金鉱脈を発見。1903(明治36)年7月に採掘開始した。
最盛期には200人ほどが働いていたが、地下400m付近で温泉の噴気に悩まされ、1916(大正5)年9月に操業中止。
1923(大正12)年に木村久太郎が採鉱技師の山崎権市を派遣して再開を図ったが、地元有志らが温泉が涸れるとのことで反対、鉱山監督局からも中止を要請された。関東大震災による東京本社の経営難もあり操業を断念した。
山崎は眺望絶景の地の利を生かしたいと思うようになり、これが1929(昭和4)年のラクテンチ開園へとつながった。
跡地はほぼ「別府ラクテンチ」となっているが、僅かに坑口跡が見られるらしい。
2018-05-23
2022-04-04