ホテル那珂川 概要・歴史
完全に藪に沈んだコテージ群
ホテル那珂川は栃木県芳賀郡茂木町のホテル。県道27号線沿い、那珂川にかかる大藤橋近くに位置する。
1970年前後の開業と推測される。
県道からゲートをくぐって入った先、坂を下った左手に4棟程度の大型コテージ、これと別に坂を上った右手にフロント棟と8棟程度のコテージがあった。
閉業時期不明ながら、電話帳には1993〜1999年まで記載があり、1999年前後に閉業したらしい。
2019年1月時点で、坂の上がった先にはフロント棟のみが朽ちた状態で残り、他のコテージはすべて解体されている。コテージがあった箇所の先には現役の住居と携帯電話の中継施設が建設されている。
坂を下った方のコテージは現存し、住居のような2階建ての大型コテージに続き、特徴的な屋根のコテージが3つ並んでいるが、非常に濃い藪に覆われている。入り口のゲートも草木に沈み、夏季は存在に気づくことすら難しい状態である。坂の脇にあった塀も一部が崩れている。
フロント棟には「フロント」の看板のほか、「ホテル那珂川」の文字、「十八歳未満の方の御利用はお断りいたします 茂木警察署防犯協力会」の張り紙がかろうじて残っている。屋根の上には看板跡が見られるが、「川」の文字以外はすべて崩落している。フロント棟の裏手には、解体されたコテージ跡なのか、廃材の山が残されている。
2022年4月時点で現存する。
2019-01-23
2022-05-24