鳴門ハイツ 概要・歴史
全国レクリエーションハイツ・グループ
鳴門ハイツは徳島県鳴門市の宿泊施設。
1975(昭和50)年7月に全国レクリエーションハイツ・グループの徳島勤労総合福祉センターとして開業。落成式は労働大臣等が参加し盛大に行われた。
往時のパンフレットでは3階建て33室153名収容で、和室27室、特別和室2室、特別洋室1室に加え、身障者用和室1室となっている。身障者に優しい設計だった。またレストランや喫茶パーラーを備え、本館に大ホールや研修室、大小会議室、屋外に屋外ホール、プール、テニスコート、バレーコート、ゴルフ練習場があった。結婚式場や研修施設としても利用された。
『四国公共の宿 公共の温泉』(徳島新聞社、四国4新聞社合同出版、19979月)には「鉄筋3階の建物は円と線でコーディネートされた外観が目をひく。施設は1994年7月に全館改装し、格調高く生まれかわった。客室は和室12畳と8畳が中心で29室。洋室は特別室1室。3階の展望大浴場は男湯50人、女湯40人で窓越しに見る内の海は釣り屋形が浮かび漁船の行き交う景色が素晴らしい。名物鳴門タイをあしらった『ぞめき料理』はここの自慢料理」とあり、収容人数が146名になっている。
2011~2012年頃に閉業。
2013年時点で、敷地内に雑草が茂っているものの、建物自体は綺麗な状態である。
2022年3月時点で門扉が厳重に施錠され売物件の看板が設置されている。建物にも大規模な損壊等は見られない。
2024年2月時点で建物は現存する。避難所に指定されており一定の管理が行われているらしい。
なお、全国レクリエーションハイツ・グループにはほかに淡路島ビラ(閉業、解体? 由良要塞第四砲台に隣接する現・生石岬展望台付近か)、赤穂ハイツ(現役)、いこいの村はりま(現役)、米子ハイツ(別宿泊施設に転用)、山陽ハイツ(現役)、備後ハイツ(閉業、財団法人に転用)、いこいの村ひろしま(現役)、笠戸島ハイツ(解体)、今治湯の浦ハイツ(別温泉施設に転用)などがあった。
(※参考:雑誌『職業安定広報』(雇用問題研究会、1975年9月)ほか)