https://misakimichi.com/archives/6
2 枇杷崎射堡基地[所在地:長崎市飯香浦町・太田尾町]「射堡基地」とは、陸上から進入する艦艇を魚雷攻撃する基地。沖縄中城湾で実戦利用。横穴壕から敷設レールで発射管を搬出し、射線を確保し、圧搾空気による魚雷発射。「九〇三式連装魚雷発射管二型では、全長8.9m、全幅4.5m、重量12㌧・海岸部に同規模の格納横穴5基現存・最大で全高3m、全幅4m、奥行き20mを測る・住民徴用で造営の証言・陸上部より海岸部へ、径8cmの鉄製パイプを敷設、残存長80mで、固定用のアンカー部・圧搾空気等の施設か(高谷氏資料・画像から)
http://tanago.dreamlog.jp/archives/10464747.html
さて、今回は久しぶりに戦争遺構の話、長崎市太田尾町に残る「枇杷崎射堡(しゃほ)基地」について報告します。まず、「射堡」とは、海上の敵艦に対し陸上に格納している魚雷を発射し攻撃する施設のことです。魚雷を海岸線の崖などをくり貫いた壕に格納し、指揮所からの命により海面へ敷設したレールで運搬し、圧縮空気によって発射するとされています。射堡は戦況の悪化に伴い計画された「震洋」、「蛟竜」、「海龍」などの特攻作戦と同様に配置されたようです。戦史には「〇〇射堡隊」といった部隊が存在するので、それ相応の設備や兵員が配置されていたようですが、詳細な調査報告がなく「射堡」についてはよく分からないのが現状です。