ホタル峡、ラーメン大学上平出店 概要・歴史
秘境ゲームセンター跡
ホタル峡、ラーメン大学上平出店は長野県上伊那郡辰野町にあったドライブインおよびラーメン店。県道14号沿いで二つの店舗が並んでいる
ラーメン大学は1975年時点で所在し、その後1980年までにホタル峡が設置されている。
ホタル峡は2007年まで電話帳に記載があり、他に「(株)アイゼット」「ジーエム企画」「朝日産業(株)」の記載が見られ、このうち「朝日産業(株)」はドライブインと同じ2007年まで続いている。営業当時はゲームセンターや自販機コーナーとして知られ、2008年当時に「2008年5月20日の夜をもって閉店」との張り紙があったらしい。
2012年6月時点では「☕食事」「ホタル峡」の看板が残っているものの、リサイクルショップのような店舗に転用されており、その後2021年8月までに「買い取りいたします」等の表記が撤去されているものの、2022年9月時点でも新たなポスターが窓に貼られ、車両も毎回違う向きで停められており、2023年6月時点でも現役営業している。「食事」「ホタル峡」の看板は既に撤去されているが、窓の「ゲーム」「喫茶」の文字や「24時間コーナー」の看板は残っている。
ラーメン大学上平出店は2012年6月時点では営業しており、店先には看板にも描かれているマスコットキャラクターの等身大人形が置かれている。その後、電話帳の記載は2013年で終わっており、2018年8月時点では既に閉業し、看板や人形もなくなっている。その後も転用されることはなく、2023年6月時点でも蔦が絡んでやや朽ちた状態で建物が残っている。
並びには辰野町平出の廃ドライブイン がある。さらに先の石材店の向かいには2012年6月時点で寄棟の可愛らしい建物があり、電話帳には「(有)EXC工建」として2000〜08年まで記載があったが、2018年までに解体され太陽光発電施設が設置されている。
なお、ラーメン大学上平出店に向かって左側には、「朝光に 簗場の名残り すすき噴く」という新村青圃の句碑が藪に埋もれている。簗場(やなば)とは川の中に足場を組み、木や竹ですのこ状の梁(やな)を設置し、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ梁漁(やなりょう)を行う施設のことで、
天竜川沿いの同地には「新梁」と呼ばれる梁(やな)がかつてあった。新村青圃(1909-1985)は平出の俳人。