奈賀野鉱山 概要・歴史
朽ちかけた事務所跡が残る
奈賀野鉱山(ながのこうざん)は広島県神石郡にあった鉱山。
江戸時代から銅鉱山として栄え、町内三大鉱山の一つに数えられた。
近代に入り、1914(大正3)年から大規模な採掘が行われ、従業員100名余を擁し、本坑道は約300mに達し、約38万トンを算出した。永渡村永野北端の犬瀬には精錬所が設置された。
銅価格の暴落によって1919(大正8)年に閉山し、精錬所跡は帝釈川ダムの建設によって水没した。
戦時中の1940(昭和15)年から、資源不足のため再採掘されたが、戦後の1947(昭和22)年に閉山している。従業員は50名ほど、坑道は1.1kmに及んだという。
探抗や斜抗、縦抗、作業場(事務所)跡が残され、案内板が設置されている。
2012-06-07
2024-10-16