寿司由楼(スシヨシ) 概要・歴史
火災から蘇るも廃業、巨大廃墟に
寿司由楼、通称「スシヨシ」は、和歌山県和歌山市の新和歌浦にあった廃ホテル。
寿司を売りにした料理旅館で、大正時代に創業。建物は旧館と新館から成り、旧館は大正時代に建てられた(昭和8年築とも)後に増改築が繰り返され、2階から4階までの木造3階建てになっていた。
新館は1957(昭和32)年2月に竣工、旧館より海側の低い位置し、地下1階地上2階建て。新館と旧館は2階部分で連結されており、全体として地下1階地上4階建て、木造および一部耐火構造鉄骨造建物を構成していた。
1971(昭和46)年1月2日、2階大広間を火元とする火災が発生、新館・旧館、および隣接する土産物店や食堂などが全焼し、当日の宿泊者74名のうち16名が死亡、15名が重軽傷を負う大惨事となった。早期発見のための火災報知設備、スプリンクラー等の設備がなかったことが被害を大きくした。
寿司由楼は翌1972(昭和47)年にボウリング場を併設した鉄筋コンクリート造に建替えられ営業を再開したが、1995(平成7)年に廃業した。
その後経年劣化が進み、金属部分は錆つきガラスは損壊、全体に見事な蔦の這う巨大廃墟として知られるようになった。
2005(平成17)年に解体。
解体され現存していません
2011-12-22
2024-02-27