武華鉱山 概要・歴史
武華鉱山は北海道北見市(旧・常呂郡留辺蘂町(るべしべちょう))にあった鉱山。金・銀が採掘されていた。
1925(大正14)年に脈石英の転石が発見されたことから、当初は土砂鉱の採掘が行なわれた。
1933(昭和8)年に住友金属鉱山の所有となり、通洞鉱床群および元山鉱床群が発見された。鴻之舞金山金華支山とも呼ばれる。1943年(昭和18)年の休山までに23,000t程度が出鉱されたという。
「金華(かねはな)」と呼ばれる当地は元々「奔無加(ぽんむか)」という地名だったが、金山の「金」と奔無加の「加(華)」から金華と呼ばれるようになったらしい。採掘された鉱石は馬車で金華駅まで運ばれ、鴻之舞の精錬所に送られたという。なお、金華駅は2016(平成28)年3月に旅客営業を廃止し信号場となっている。
国道沿いに鴻之舞金山金華支山事務所社宅跡の石碑が残されている。採掘所にはわずかにズリ山跡が見られる。
2021-04-16