岐阜市に鉱山があったそうですもう廃坑になってますが終戦直後昭和22年の地質調査図です古い文献を現代の地図と見比べてどこにあるか探しあてるジョーンズ博士になった気分卓上で場所を検討してマンガン鉱ってどんなんだろうワクワクしながら今日現地へ足運びましたあの山の谷に

昨年は12月のある日、冬でもそのあたりに積雪は無いだろうと踏んで、一人で岐阜県の奥村鉱山を訪ねました。目的は緑マンガン鉱の採集でした。マンガンで手が真っ黒になるのはいやなので途中で軍手を買い、文献と地図を頼りに、何とか鉱山のある谷の入口へたどり着くことができま

まずは 奥村鉱山 へ。昭和の時代の 戦後と呼んでもいい時代まで稼働していた マンガン採掘鉱山だったそうです。もっとも この鉱山があった地域は 1963年（昭和38年）に岐阜市に合併しています。正確なところは不明ですが 昭和40年頃（1965年頃）までは 操業していたようですが その後に廃鉱になりました。奥村鉱山 は 同じ地区に２鉱区在ったそうですが １箇所は 廃鉱後に山林ごと造成されてゴルフ場にされて潰されました。辛うじて もう片方の鉱区だった場所が 廃鉱跡として 痕跡を留めています。未舗装の林道を 山中へ歩いて進むと 行止りが見えてきますが この辺りから 林道そのものが ズリの石を敷いているのが判ります。黒っぽい角張った石が林道に転がっていますが これは マンガン鉱石。

岐阜市北部にある廃鉱山。ゴミ焼却所の裏山にひっそりと残っています。 ゴミ焼却所のすぐ裏に狭い林道が延びていました。かつての鉱山道路？ 左右に分岐。右の方には何の遺構も見つけられませんでした。左に進むと石垣のようになったズリ跡を発見。ズリ跡付近にあった坑道。かなり埋没していて侵入は困難です。内部は水没してました。坑道付近から谷に沿って斜面を登るとE字型の石垣を発見。２つ並んだコの字の中に何らかの建物があったようです。さらに上へ上へと登ると別の坑道がありました。埋め戻されてしまったのか、入ってすぐに行き止まりです。　他の残存坑口が無いか周辺の斜面を数時間散策しましたが小規模なズリ跡以外は何も発見できませんでした。 水没坑道の内部が気になるので次回訪問時には体を滑り込ませて少し入ってみようと思います。