岡徳楼 概要・歴史
小説「有田川」の舞台
岡徳楼(おかとくろう)は和歌山県和歌山市新和歌浦にあったホテル。
1915(大正6)年創業の老舗で、初代女将は地元出身の作家である有吉佐和子の小説「有田川」の主人公のモデルとされ、有吉佐和子も執筆のためこの旅館を利用していたという。
昭和期には8階建て客室数32室の旅館、昭和40年代には両隣の旅館もりや・四海亭を買い取り、RC造のホテルへと建て替えた。
1971(昭和46)年には和歌山国体臨席のため当時皇太子・皇太子妃だった天皇皇后両陛下も訪れたという。
バブル崩壊後に経営状態が悪化し、阪神大震災による宿泊者数減少も追い打ちをかけ、1995(平成7)年に閉館した。
その後建物は放置され、2004(平成16)年4月には1階部分が焼ける火災が発生している。
2004(平成16)年頃に内装が撤去され、2012(平成24)年頃に全面解体された。
2018(平成30)年現在、跡地ではエーゲ海風リゾート施設の建設が進められている。
解体され現存していません
2018-01-18
2022-07-25