五月橋 概要・歴史
接続道路が寸断され誰も通らない橋に
五月橋(さつきばし)は岐阜県加茂郡八百津町と瑞浪市の間にある吊橋。木曽川に架かり、丸山ダムの上流約10kmの深沢峡に位置する。
1954(昭和29)年9月に竣工、延長123.2m、幅員3.6m。元々は現在の岐阜県道352号大西瑞浪線の橋で、自動車も通行可能だった。
1982(昭和57)年の集中豪雨により岐阜県道352号大西瑞浪線、国道418号が被災し、通行止めとなる。橋自体が流出することはなかったが、接続道路が寸断され、落石多発地帯なこともあり復旧が行われず、その後も通行禁止の状態が続いている。
2011(平成23)年7月頃に五月橋南端と瑞浪市衛生センターにチェーンが張られ、通行禁止の標識が立てられた。
2022(令和4)年2月時点で現存するが、新丸山ダムの建設に伴い架け替えが計画されている。
新丸山ダムは現在の丸山ダムを嵩上げするもので、2029年度の完成を目指している。丸山ダムを20.2メートル嵩上げするため、五月橋にも水没の可能性がある。
2022-03-01