https://misakimichi.com/archives/5433
福田網場脇に冷泉の「金水温泉」湯治場があった大正七年「福田村郷土誌」に、次のとおり「金水温泉」の記述がある。「古来世人に知られる観音崎の湯は、俗に「金水温泉」とも言う。硫黄等鉱物を含有し、創傷・かさ類・微毒・脚気等の諸病に特効あり。将来適当なる経営をなさば有望なる富源なり。」「一時、其名遠近に聞こえし福田観音崎の湯は、木鉢村近藤栄次の経営なりき。然るに位置不便なるため収支償わず、それ故に幾多の特効に関わらず今は全く放任せらる。」明治34年(1901)年測図国土地理院旧版地図には、「福田村」の「田」の字の左にはっきりと海岸埋立地と建物2棟が表示されており、当時から営業されていたことがわかる。昨年11月、この温泉跡を探した。女神大橋を渡り神の島工業団地へ通じる「金水トンネル」を出た所のすぐ下の海岸に、源泉池と湯壷跡が残っていた。西海の海岸にまぼろしの温泉を見たようだった。
https://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/121000/121100/p037123_d/fil/dai5gou.pdf
神の島工業団地へ向かう金水トンネルの出口の下の海岸に諸病に効く『金水温泉』という温泉があり、大正以前には湯治場があったそうです。戦前までは、船で汲みに行き、五右衛門風呂で沸かして入浴していたようですが、立地が悪く、使われなくなりました。