姫川病院は新潟県糸魚川市の病院。国道148号線沿い、大糸線姫川駅駅前に位置する。

1987（昭和62）年に開院。医療過疎地域であった糸魚川市に市民の出資により建てられた4階建ての大規模病院で、地域の医療の中核を担う病院であった。

一般病床数は114床、1日の外来患者数は末期でも200名を超えていた。特に、脳梗塞後のリハビリに注力し、訪問介護や在宅支援介護なども積極的に行っていた。

1986（昭和61）年11月1日に開業した姫川駅は姫川病院の存在があったためとも言われる。

医療制度改革により2002（平成14）年から診療報酬が度々下げられたことに加え、2004（平成16）年に臨床研修制度の仕組みが大幅に見直されたことで医師不足が深刻化、経営陣（医療生協）の放漫経営なども一因となり2007（平成19）年6月30日に約22億円の負債を抱えて経営破綻、閉院した。この閉院は地域医療に重大な影響を与えた。

閉院後に施設は経年劣化や人的破壊により荒れた状態となり、多くの窓ガラスの損壊、落書きも多数見られる。心霊スポットなどと言われ肝試しに訪れ騒ぐ者が後を絶たないらしいが、心霊的な噂は根も葉もない風説の類に過ぎない。

2013（平成25）年8月にはワンボックスカーに乗った複数若者が乗り付け大きな破壊行動を行っていたらしい。

2019（平成31）年2月頃に解体作業らしい工事が始まったが、その後に中断。

2021（令和3）年6月1日には不審火により施設一部が焼失している。

2022（令和4）年5月時点で現存する。