葛島 概要・歴史
キリシタンの島
葛島(かずらしま)は長崎県五島市にある無人島。
島内にクズの木がたくさん生えていることが島名の由来とされ、元島民には「葛島(くずしま)」という名字が多かったという。
3名のキリシタンが弾圧から逃れるために流れ着いたのに始まり、その後各地からキリシタンが集まってきたという。明治期になって信教が自由になるといち早く教会が作られ、周辺でのカトリック信仰の中心地となった。島民は全員がカトリック信者だった。
最大で約200名の島民がいて、教会や発電施設、小学校などが設けられた。暮らしはほぼ自給自足で、芋や麦の栽培や漁業、ヤギの飼育を行っていたという。
悪天候で海が荒れると島外にある中学校への登校などが難しくなること、病院が島内にないこと、また出稼ぎで島を離れる若者が増加したことなどから、1973(昭和48)年3月に島民120人が近くの奈留島へ集団離島し、無人島となった。
現在は、離島後に牧場とするために放され、そのままにされた和牛が野生化している事でも知られる。
十字の墓石が残る墓の跡、発電施設基礎跡、五右衛門風呂や井戸が残る屋敷後などが残る。
2022-09-29
2022-10-06