樋脇町立市比野中学校 概要・歴史
廃校が工場に転用
樋脇町立市比野中学校は鹿児島県薩摩川内市(旧・薩摩郡樋脇町)にあった学校。
1971(昭和46)年に樋脇中学校と統合、当初は旧・樋脇中学校と市比野中学校の両教場で授業を行っていたが、1973(昭和48)年より現在の樋脇中学校にて授業を開始し、市比野中学校は使用されなくなった。
同1973(昭和48)年より、校舎跡を利用して松下製作所(飯能市)の関連会社として樋脇精工が創業する。光学機器の製造を行っていたという。工場に転用されるにあたって、校舎以外に小規模な建屋が複数建設されている。校庭は駐車場に転用された。
その後樋脇精工は現在地に移転、工場としても使用されなくなった。
電話帳には「(株)樋脇精工(製造部)」「エイムテクノア」「シンカイ技研」や2名の個人名とともに「(有)アステック」の企業名が2008年まで記載されている。この「アステック」は自動車関連部品を製造する金属プレス加工会社で、2008年12月に突如操業停止となったらしい。
当時のニュースによれば、従業員や取引先には解雇通知等はなく、市なども経営者に連絡がつかなかったという。
また、同市内には「第二工場」もあったようだが、現在この住所には、別企業の建物が建っている。当時の建物が転用されたのか、解体された後に新築されたのかは不明である。
以上より、工場としての役目を終えたのは2008年頃と考えられる。
2012年時点では、道路際に体育館跡や文字の消された看板、閉ざされて錆びた門なども確認できたが、2018年までに門以外は解体されている。
2023年5月時点で複数の建物が森に埋もれ、屋根に損壊があるのが空中写真からわかる。県道沿いにも木造平屋建ての住宅のような建物が2軒、緑に埋もれている。
2024-07-27
2025-01-04