ミステリー・キャッスル(フェニックス) 概要・歴史
死を覚悟した父が娘に贈った奇城
ミステリー・キャッスル(Mystery Castle)は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックスのサウスマウンテンパークの麓にある施設。廃墟ではなく、珍建築として知られている。
1930年代に、自分が結核であることを知ったボイス・ルーサー・ガリー(Boyce Luther Gulley)が、シアトルからフェニックスに移り住み、娘のメリー・ルー・ガリー(Mary Lou Gulley)のために建設したセルフビルド建築である。
モーター、セメント、カルシウム、ヤギの乳、石、自動車部品など、非常に多岐に及ぶ変わった材料によって作られており、3階建てで18の部屋があり、チャペルやバー、ダンジョンも備えている。城の一部は未完成で、1992年まで電気や配管も未整備だった。
ガリー氏が1945年に逝去した後、娘と妻が暮らしていたが、娘のメリー・ルー・ガリーが2010年11月3日に亡くなってからは非営利団体であるミステリー・キャッスル財団によって管理されている。
2022年3月6日に大規模な破壊行為が行われ、推定10万ドルの損害を受けている。城の見学ツアーは一時中断されたがその後再開している。
2012-02-02
2022-10-05