コニーアイランドの廃潜水艦「クエスターI」 概要・歴史
ニューヨークの廃潜水艦
コニーアイランドの廃潜水艦、通称「イエローサブマリン」は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリンのコニーアイランドの入江にある廃潜水艦。
1960年代に、地元の造船所労働者ジェリー・ビアンコ(Jerry Bianco)が、川沿いで遊んでいた少年チャールズ・デンソン(Charles Denson)と意気投合して作り始めた。
ビアンコは回収した金属から潜水艦を作り、これを「クエスターI」(Quester I)と命名した。「クエスターI」は黄色に塗装されているが、これはクロム塗料がたまたま手頃だったためで、ビートルズの「イエローサブマリン」とは関係ない。
彼の目的は1956年にナンタケット海峡で別の定期船に横突されて沈没したイタリアの客船「SSアンドレア・ドリア」号から貴重品を回収することだった。
1970年に「クエスターI」は進水したが、バラストの不備により泥に乗りあげてしまった。再挑戦のための資金調達が上手く行かず、そのまま係留されることになり、その後の1970年代、略奪や破壊の対象にされてしまった。
現在では鳥やカニの棲家になっている。
2022-10-05