セントキルダ島の廃村 概要・歴史
セント・キルダ(St Kilda)は、スコットランドのノース・ウイスト島西北西約64kmに浮かぶ孤島。最大の島ヒルタ島(Hirta)の他、ボーレー島(Boreray)、ソアイ島(Soay)、ダン島(Dun)があるが、人が居住していたのはヒルタ島のみである。
二千年以上前から居住者があったとされるが、人口は最大で180人を越えることはなく、1930年8月29日に国の政策により最後の36人の島民がスコットランド本土に移住した。
ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されており、また、ニシツノメドリやコシジロウミツバメの繁殖地としてはイギリス最大級の規模を誇る。一方、ダン島においてはフルマカモメのイギリス最大級の繁殖地として有名である。
現在は全島が無人島で、ナショナル・トラストから派遣された監視員数人が交代で駐留する程度である。
放棄された村の様子を航空写真から確認することができる。
2021-10-13