宇土半島10連廃墟ゾーン 概要・歴史
宇土櫓レストラン、スリーセブン、黒崎苑
宇土半島10連廃墟ゾーンは熊本県宇土市にある廃墟群の通称。宇城市との境界に近い国道57号沿いに、宇土市赤瀬町の大人のおもちゃ屋廃墟、天草観光みやげセンターなど、閉業店舗が軒を連ねている。
概ね1970年頃に開業したらしい。
2012年時点で、向かって左(宇城市側、西側)から①「いかや」らしい看板の小店舗、②名称不明の小店舗、③大人のおもちゃ屋、④「日本電子治療学院」の看板がある建物、⑤黄色と赤のテントの飲食店らしい建物、⑥業種不明の平屋建て建物、⑦赤い屋根の大型ドライブイン、⑧「カラオケ会場777」、⑨天草観光みやげセンター(「ビデオ・おもちゃ」の文字が上書きされているため、大人向け店舗に転用後閉業したらしい)、⑩ファミリーレストラン「宇土やぐら」らしい建物が並び、いずれも閉業後相当年数を経たと見られる状態だった。
電話帳では同地付近の番地で⑩「宇土櫓レストラン」が2001年まで、⑧「スリーセブン」が2004年まで、④「黒崎苑」が2005年まで記載がある。
2018年7月時点で、①「いかや」は草木に埋もれ、②名称不明の小店舗はDVD販売店に改装された上で落書きのある状態となり、③大人のおもちゃ屋は藪に埋もれ、④「日本電子治療学院」、はそのまま、⑤黄色と赤のテントはそのまま、⑥業種不明の平屋建て建物は一部解体、⑦赤い屋根の大型ドライブインは解体、⑧「カラオケ会場777」はそのまま、⑨天草観光みやげセンターは解体、⑩「宇土やぐら」は蔦が這っている。
2024年1月現在、①「いかや」は半壊しながらも現存する。門柱が隣接しており、かつてはここから海側に建物があったらしい。
②DVD販売店は落書きがされもぬけの殻となり、窓に大人向けゲームのポスターが残っている。
③大人のおもちゃ屋は落書きだらけになりながらも中に大人向け自販機が残っている。
④民間療法の治療院だったらしい「日本電子治療学院」は現存し、ガレージ部分には物品が散乱し、「整体マッサージ」「インタン募集(ママ)」などの看板がある。また室内に「黒崎苑」と書かれた脚立のようなものがあるため、これが電話帳に記載されている施設だったらしい。住居を兼ねていた形跡がある。
⑤黄色と赤のテントは内部に物品が詰め込まれたまま現存。
⑥の平屋建てはかなり朽ちながらも現存し、なぜか「大矢野自動車学校」(上天草市内にある現役施設)の看板が立て掛けられている。建物内には石油ストーブなどが留置されている。
⑧「カラオケ会場777」は現存し、玄関上に「歌も777踊も」の文字が残っているが、育った木々で近づくことも難しい。
一番目立つ⑩「宇土やぐら」は周りに草木が繁茂しているものの大きな損壊なく残っている。