天嶺山の虚空蔵堂と別荘群 概要・歴史
放棄された別荘群と虚空蔵堂
静岡県賀茂郡河津町にある天嶺山の虚空蔵堂と別荘群
天嶺山周辺は1970年頃に別荘地開発されたが、その後に朽ち果てるままとなり、2022年2月現在は道も荒れ放題、カーブミラーは鏡がなくなり外灯も折れているものが見られ、徒歩以外の通行は困難となっている。
頂上付近には別荘跡があるが、扉や窓が締め切られ、階段は錆びて長年使われていない様子である。その前には水関係らしいコンクリート施設、不法投棄らしい廃家電やゴミ、廃バイク、横倒しになった廃車等が見られる。また小さな公衆トイレが設置されている。
虚空蔵堂は天嶺山の頂上付近に設置されているお堂で、屋根の一部が崩れ、床に穴が空き、窓が抜けた状態となっている。御堂の左側にはぼんぼりのようなものと小さな賽銭箱があり、損壊が確認できる。また、御堂の前には石像が設置されている。
御堂の前の石段を下りた先の広場には、複数の朽ちた外灯や池の跡、手洗いらしきTOTO製の設置器具、いくつものプルトップ式ジュース缶のゴミが見られる。かつては公園として整備されていたものらしい。
天嶺山周辺には他にも複数の朽ちた施設が見られる。
まず、虚空蔵堂に向かうのとは反対側の場所にパラグライダーなどの発着場があるが、そのそばにも別荘跡らしい建物が見られる。この建物は向かう道がどこにもなく、近づくこともできない。
他にコンクリート製のタンクらしい巨大な建築物があり、石とコンクリートで作られた階段が設置されている。壁に白く塗られた箇所があり、門のような造りも見受けられ、電気メーターも据えられている。
また、半壊した別の別荘跡らしい建物、長く大きなパイプが伸びた建物、崩壊寸前のプレハブ2階建ての建物などが見られる。
2017-02-23
2022-02-07