ウェル鳥取ふじつ荘 概要・歴史
廃厚生年金施設
ウェル鳥取ふじつ荘は鳥取県東伯郡湯梨浜町の厚生年金施設。県道234号線沿い、東郷温泉に位置し、東郷湖を見渡せる丘に建つ。
1972年に平屋建てで建設された後、1997年に2階が増築、さらに地下も作られている厚生年金施設で、元々は厚生年金老人ホームの一つだった。宿泊施設に転換された際に増築されたらしい。
「厚生年金鳥取ふじつ荘」として鳥取社会保険事務所が運営し、土地は県、建物は同事務所の所有だった。
宿泊料金は1泊2食付7300円程度、日帰り入浴は400円だった。
2004年9月30日に廃止。同年に年金福祉還元事業(グリーンピア・年金福祉施設・年金住宅融資)の意義や実施経緯が取り沙汰され、保険料が年金支給以外に用いられていることへの批判が高まった問題を受けてのことだった。
2006年に整理機構へ移管、2007年に大阪市の社会福祉法人が取得、2010年には敷地も同法人の所有となった。不審者が侵入・宿泊し町議会で問題となり、これを受けてか、2019年より所有は法人代表個人に移っている。
2007年頃には既に廃墟状態となっており、2018年8月時点で多くの窓ガラスが損壊、落書きなどがあり、敷地内に草木が繁茂している。
2023年5月時点で現存し、茂った雑草の奥にある建物には人的破壊の跡や落書きなどが多く見られ、かなり荒れた状態になっている。
2018-02-16
2023-12-09