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知多半島の中ほど、三河湾に面した知多郡武豊町。この地で一九二二年(大正十年)から、味噌・醤油の醸造を営む泉万醸造㈱の吉田静社長を取材をしました。地方の味と文化を築き七十七年間。吉田社長の第一印象は、物静かで伝統を伝え続ける文化人でした。美浜ナチュラル村一大醸造業の集積地知多半島愛知といえば自動車産業に代表される一大工業集積地です。「知多半島の産業は」と聞かれれば、三河湾の豊かな漁場から捕れる海産物食品か常滑焼を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところが、この地方に古くから続く一大産業があります。それは酒や酢、醤油、味噌といった醸造業です。特に江戸時代には当時の大消費地江戸に近く、海運業の発達していた利便性によって「知多産の日本酒」が「難の日本酒」と競い合うほど大量生産されていました。