十五楼(Sungei Pari Tower) 概要・歴史
モダニズム巨大団地
十五楼(Sungei Pari Tower、双溪巴里组屋)はマレーシアのペラ州イポーにある公共住宅。
1963年築、中央の15階建てタワーに120戸、周囲の4階建て住宅12棟に288戸、総戸数408戸の巨大団地である。建築家ル・コルビュジエのユニテ・ダビタシオン風のモダニズム建築となっている。
建設当時はイポーで最も高い建造物であり、見物客が集ったという。
主に低所得者層に貸し出され、最盛期には夜市や市場も立ち並び賑わっていたが、1990年頃から衰退し始め、2010年頃にはほとんどが空き家になった。
15階建てタワーについては、2012年時点で1階の3戸のみ、2017年時点では理髪店を経営する夫婦のみの居住となり、2021年までに全戸転出している。
2023年12月時点で4階建て建物についてはまだいくらか居住者があり、完全な廃墟ではないものの、コンクリートの外壁は経年劣化により黒ずみ、建物の屋上に緑が茂る朽ちた様相となっている。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2023-12-16