信愛病院 概要・歴史
伝説の未成病院
信愛病院は熊本県熊本市北区(旧・鹿本郡植木町)の廃病院。「しらぬい荘」「信○病院」「S病院」等として紹介されていることもある。
櫛形に複数建物が連結された2階建てのコンクリート建築で、1967~1970年に建設されている。
登記簿上は1967(昭和42)年12月に地目が変更されているため、上記の通りこれから遠くない時期に建設されたらしい。ただし未成のまま使用されなかったらしく、建物の登記はされていない。土地はその後1980(昭和50)年1月に福岡市の事業所に所有権移転、2017年12月に売買により熊本市の事業所が取得している。
廃病院と言われているが、未成のため、本当に病院を予定していたのかははっきりしない。建物跡には食堂、浴場のほかにレントゲン室らしい部屋があると言われているが、病院らしからぬ円形浴槽の大浴場など、建物構造としては福祉施設や老人ホームを予定していた可能性が高い。
1990年代頃から心霊スポットなどと言われ、「院内で白衣姿の看護婦が目撃される」などの噂が立てられたが、根拠のはっきりしない都市伝説の類に過ぎない。2008年の稲川淳二作品「稲川淳二 解明 恐怖の現場~終わらない最恐伝説~VOL.1」などで取り上げられている。
窓ガラス等は一度も入れられていない様子で、剥き出しのコンクリートが経年れかにより随所で崩れ、壁という壁に落書きがされ、非常に荒れた状態になっている。また建物入り口に木製パレットなどが留置されており、サバイバルゲームフィールドとして利用されている形跡が確認されている。
2024年1月時点で現存し、建物は朽ち果てて繁茂する草木に埋もれつつある。頑強なフェンスで封鎖された入口には防犯カメラが設置されており、機械警備が導入され厳重に管理されている。
2011-11-02
2025-01-11